８月０２日、元浪岡町の最後の町長（現・青森県議会議員）古村一雄氏をお招きして講演会を開催しました。
　青森県の浪岡町は、中核都市を目指すために人口を増やしたい青森市により2005年に無理矢理合併させられた町です（当時の青森市の人口２８万人、浪岡町２万人、形式上は対等合併ですが実体は吸収合併です）。

　住民運動で合併推進の町長を解職し、合併反対派の町議であった古村さん（現青森県議会議員）が新町長に選ばれました。新町長の任期は合併までの二ヶ月弱しかありませんでした。合併賛否の住民投票をしようと議会に議案を出しても合併推進派議員達の執拗な抵抗により何度も否決され、任期最後の数日で町長専決処分により合併賛否のアンケートを実施、８５％以上が合併反対という結果を得ました。

　この騒動の前後に、合併推進の町長と合併推進派町議会議員の多くが収賄で逮捕されました。旧浪岡町地区では、合併前の状態に戻そうと、現在も分立を目指した運動が続けられています。

　　

浪岡町と青森市の合併について、詳しくはこちらをご覧下さい。

自主・平和・民主のための広範な国民連合 『日本の進路』地方議員版２７号（２００５年５月発行） 「平成の大合併」の問題点をさぐる・浪岡町 民意を踏みにじられ中核市の「生けにえ」に 前青森県浪岡町長　古村一雄

中世の里　浪岡の合併
まだ終わってはいない
ちらしと新聞記事から見た浪岡の合併記録

浪岡町長四十六日の反乱 (単行本)
笹田 隆志 (著) 北の街社 (2009/03)