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議会解散請求署名報告会


議会解散請求署名の報告会を実施致しました。

日時   2009年12月26日(土曜日)
       午前9時30分〜12時
場所   安土町公民館 2階 会議室
出席者  50名

1.挨拶
2.署名審査報告
3.群馬県松井田町の報告
4.議会報告
5.23日の住民説明会
6.意見交換・今後の予定
7.閉会の挨拶・「ガンバロー」三唱


1.挨拶


             白木代表    省略

2.署名審査報告

 議会解散請求署名の経過

10月23日 安土町臨時議会開催。大林町長が提案した「合併賛否を問う住民投票条例案」は賛成4/反対5にて否決された。みんなの会は議会解散請求署名運動を開始する旨を宣言
2009年
10月24日
 「みんなの会」安土町議会解散請求署名 決起集会
11月7日 議会解散請求署名 中間集計集会
11月16日 議会解散請求署名 法定数(有権者1/3)を超える。
11月24日 安土町議会解散請求署名簿を選挙管理委員会に提出
12月14日 選管が、有効署名3693筆と発表。縦覧開始
12月21日 縦覧期間終了。6人の議員から総計2086件の異議申し立てあり。

以後、後日追記

2010年
1月4日
 安土町選管が議会解散署名再審査結果を発表 有効3686筆 直接請求成立。
1月5日 議会解散本請求を実施。議会解散住民投票は、2月14日。



3.群馬県松井田町の報告


準備中




4.議会報告

西川議員から

(1)合併推進派の動向について

 合併賛成6議員による署名への異議申し立て、なんとも失礼な内容である。どういう難癖か、同一筆跡だなどなど根拠のない理由ばかりである。藤井議員が議会の自主解散を提案したが、これも12月18日(12月度議会最終日)に否決されてしまった。全く反省の色が見えない。

 合併推進6議員と合併推進勢力は、安土がゴミだらけになる、屎尿をすてるところがない、などと町民の不安を煽るような発言や、チラシを発行をしているが、これは実は近江八幡(市長)が裏で言わせている。

 近江八幡市には屎尿を捨てる施設がない。なので近江八幡市は毎年、1億円近くを拠出して八日市にある施設で処理をしてもらっている。家庭ゴミも同様。近江八幡市自前のゴミ処理施設は老朽化しており、過去にも、2週間程故障で止まってしまい、処理出来なくなったゴミを空き地に野積みにした、という事件を起こしている。近隣自治体との間で政治トラブルがあれば、近江八幡はそういった施設を使えなくなってしまう。

 12月23日の安土町主催の合併に関する説明会において、合併推進派がチラシに掲載した湖南市長の手紙(湖南市長が、嘉田知事、冨士谷市長、大林町長に宛て私信の形で郵送した抗議文)が、大林町長の所に届いた物では無いということを明らかにした。手紙に書かれた署名が、同一人ではあるが別の署名になっている。(三通の内、嘉田知事に出された物が回ってきたとは思えないので)つまりは、チラシに掲載された手紙は冨士谷市長宛に届いた手紙であり、チラシの発信元が近江八幡市長である動かぬ証拠である。

 議会で問題となったのは、ゴミ処理、屎尿処理などの一部事務組合の規約改正に関するものである。合併すると安土町が無くなるので、近江八幡市の名前で再加入の手続きが必要になるということだ。大林町長は合併に関する協議を進めるにあたり、職員としっかり意思疎通をしておきたいということで、条例改正案の可決時期を12月から来年1月に延ばすと連絡した。それをとらえて合併推進6議員、合併推進勢力(と、裏で操る近江八幡市長が)「安土がゴミの山になる」と騒いでいる。
 大林町長は「1月に入ったら規約改正を行う」と云っている、にもかかわらず、それを早期にヤレと議員提案を行った。井上佐由利議員が、早期とはいつだ?と質したところ明日にでもヤレとの回答である。
 先日も、滋賀県後期高齢者医療広域連合の会議や、交通安全の表彰式に出席しなかったことをとりあげて「職務放棄ではないか?」というチラシが発行された。

 注) 滋賀県後期高齢者医療広域連合会議の議員は滋賀県の全市町村長。
    大林町長が欠席した11月議会には、冨士谷市長も出席していない。

 合併推進6議員の言動や議会での質問内容は、政策論争ではなく大林町長の足下をすくったり、言いがかりをつけて失策を引き出そうというような形になってきている。まことに、けしからんことである。


(2)12月度議会の内容について

その他、議会では以下のような質問と討論が行われた

日岡議員
 合併後の土地改良(農地)問題について取り上げた。合併したら土地改良工事が進まないのではないか、と懸念している。

藤井議員
 合併そのものについて、質問を行った。

井上議員
 12月23日の合併説明会資料の中身について質問した。

 合併説明会資料は年内に全戸配布されることになった。この資料を丹念に読んで頂き、安土のきめこまかな施策が廃止されてしまう、というところを見て頂きたい。この内容については町民の方々にいち早くしらせるべきだと主張した。例をあげると
   ・小中学校ヘルメット
   ・遠征用のバス代補助
   ・体育協会、文化協会
等への補助金が無くなってしまう。

西川議員
 税金について取り上げた。税金についても、市になるとずいぶん変わる。まず、国民健康保険が上がる。私の家で(西川家)年間10数万円も上がることになる。安土には、比較的低所得者への保険事業を、一般会計から応援する制度があるが、これが無くなってしまう。国民健康保険は合併翌年から上がるだろうと予想する。
 さらに、合併して市になると都市計画税が上がる。市街地に住んでいる人は、固定資産税の課税標準額の1000分の3上がることになる。私(西川議員)の家は市街化区域内にあるので、家、宅地と畑あわせて年間5万円上がることになる。都市計画税は5年以内に課税されることになっている。資料をよく読んで、自分たちの暮らしがどうなるか、よく考えて欲しい。

(3)地域自治区について

 安土町の自治区についての検討状況を報告する。安土町役場は総合支所になることになっているが、職員が何人残るかが問題だ。安土側は、現在の8割の人員を残せと主張しているが、近江八幡は半分でよいろ主張している。主張の隔たりが大きい。これからの交渉事(戦い)になる。

 地域自治区の区長に、どういう権限が与えられるかも大きな問題だ。
 地域自治区に財政権限は無い。
 安土の町作りに関する提案も、企画する権限もない。
 地域自治区に与えられている権限は、新市予算の安土分の仕事の監督のみである。

   いったい自治区とは何のために設けられるのか?と云いたくなる。

   区長は二年任期で公選ではない。市長が任命することになる。

 2009年6月に配置分合議決(合併議決)と同時に、安土地区を「地域自治区」にするという協議書が議決された。この協議書は議会議決を経ているので条例に等しい効力を持つ。この協議書の中に区長の権限、任期などが書かれている。その協議書が議決されてしまった。合併推進派の委員達は「地域自治区」を、さも素晴らしい物であるように喧伝しているが、先に議決をしてしまってから中身の相談をしている。先に議決で決まってしまった大枠の部分はもう動かせない。なんともお粗末な交渉のしかたである。未調整の部分は今後の交渉事になる。ここは大林町長対冨士谷市長の戦いになる。

 自治区に関する制度設計は、昨日(12月25日)夜に会議が持たれ、安土側の概ねの方針が決まった。以後は協議会内部での調整になる。来年1月6日から調整会議が始まり、1月25日の合併協議会で採択されることになるだろう。



5.12月23日 安土町主催の合併説明会について

 老蘇会場は、合併反対のトーンで比較的落ち着いた雰囲気であった。
 安土会場では、石川ら合併賛成側が大勢参加し、騒然とした雰囲気であった。


6.意見交流

参加者:
 合併までにのこされた時間は短いが、大林町長として、どうしたいのか?というのは、もう少しハッキリと出すべきだ。相手方が大林町長の失策誘おうとしているのは、その通りだと思う。いちいち相手をしていると細かい些細な問題に引きづり込まれてしまう恐れがある。引きづり込まれないためにもビジョンは明確に出すべきだと思う。

参加者:
 老蘇会場に参加した。合併推進6議員による異議申請は、単なる時間稼ぎで許し難い行為だ。

参加者:
 みんなの会として、合併に対する公開討論会を開催してはいかがだろうか? 10人の議員全員に出席してもらい、公開の場で合併の良い面と悪い面を議論すればよい。

事務局:
 今後の日程の見通しは以下の通りである。
  2010年1月04日 署名数確定 1月5日 署名返還、
  即座に本請求する。役場に午前9時半集合でお願いする。
  早ければ1月12日に住民投票告示(実際は1月25日)になる。

  1月中に総務省へのバス陳情を行う。是非ご参加頂きたい。

  早ければ1月31日に住民投票が行われる(実際は2月14日)
  2月28日に議員選挙(実際は3月14日)
  3月吉日  臨時議会で合併中止議決

 選挙管理委員会にあてて、住民投票を1月31日にして欲しいという要望書、請願書を提出する。
 総務省への陳情は必ず行う。今は、大林町長が全国町村会の橋渡しを得て、総務大臣秘書室に連絡し日程調整に入っている。

参加者:
 異議申し立てに2週間かかる。こちらからは文句云えないのか?

事務局:
 同感である。いらいらするばかりだが、権力は何重にも守られており、待つしかない。

参加者:
 安土町社会協議会の統合に関しての新聞報道があった。信楽町は合併して甲賀市になったが信楽観光協会は独立して残している。安土も各種団体を残すように努力すべきだと思う。合併すれば、蓄えた基金を取られてしまう。なんとかならないのか? この度の議会解散と再選挙においては、こういった実利を採るために是非とも議員選挙で多数を取らねばならいと思っている。

事務局:
 各種団体の統合について、法人格の団体は合併することが義務づけられている。その他の団体は行政判断ないし団体自身の意志によることになる。安土町商工会と八幡商工会議所は統合しない。

予算の期間内消化について

 社会協議会の積立金は近江八幡が6千万円、一方規模の小さな安土が8400万円である。が、この積立金は持って行かざるを得ない。社会協議会では8月31日をもって新たな出費をしないという申し合わせが先に行われてしまっていた。 

 安土町の社会協議会は、それを見越して、ささやかだが平成21年度の年度初めから各種団体に補助金を出すことを決め、8月31日までに全て配りおえた。バリアフリー事業では一世帯あたり¥1000の補助金を出した。これを地域で集めて集会所などのテレビの交換を行った。行政事業では100%の補助金は出せないが、行政補助金と社協補助金を合わせてテレビの交換やバリアフリー化を進めた。それでも8000万円残ってしまった。


町の積立金 20億円は?

 12月議会で3.8億円の大型補正予算を議決した。自治会要望による道路、排水などなど、津村(前町長)時代に停滞していた施策を、残る期間でやれるだけやろうということだ。これらは町長が区長立ち会いの下で現場確認したうえで予算化した。
 安土の文化と歴史の町を守るための目的基金(=この事業にしか使えない)も創設した。1億円を充てる。

 自治会要望については、具体的には
   道路の環境、西老蘇南、老蘇−内野線などの整備に4400万円、
   河川改修に4000万円、
   小学校の校舎内外の整備も予算化した
   長年の懸案であった中学校の駐輪所と本校舎との間の屋根に2000万円
   文芸の郷のオルガンのメンテナンスに1250万円
   文芸の郷グラウンド整備に400万円
 などである。中には3月20日までに完了出来そうもないものもあるが、それらは継続事業にして実施する。
 他にもやりたいことはたくさんあるが、設計が必要になる案件は、設計士に設計させ、入札して、という手続きが必要になり半年以上かかってしまう。残念だがそういう事業には手が付けられなかった。

参加者:
 これまでは「急ぐな合併」で来た。しかし、ここまできたら「取り戻そう安土」という形でアピールしていくべきだ。

参加者:
 賛成派は勘違いしている。八幡と合併すると良いことがあると思いこんでいる。合併して何ひとつ良いことがないのは、近隣市町村や、全国の動向を知れば明らかだ。安土地区の集会で「子供をもつ者として八幡と合併した方が良くなる。」と発言したのは恥ずかしながら(私と同じ)加賀団地の住人だ。子供を持っている世代の人に合併賛成が多いと感じる。合併して、良いことなど無いというアピールが足りない。
 教育長が、小学生からの安土を守りたいという手紙を読んで感動したと云っていた。それに比べて、オトナがこんな情けないことでどうすると云いたい。

内野区長:
 西川議員からあった補正予算の話と社協の補助金政策。内野区は、いちはやく乗った。内野のような小集落でも補助金をかき集めると20万円を超える金額になり、ありがたく使わせて頂いた。
 スケジュールがきつい。3月吉日に「臨時議会で合併中止議決」ということだが、そこまで辿り着くのは大変だ。合併は法的には決まっている。3月21日の合併前には閉庁式が行われるが、それは安土町の告別式だ。個人が遺書を残すように、安土町も遺書を残すことになる。
   ・合併を推進した町長の解職、
   ・合併を推進した町議会の解散
   ・合併反対の住民意志表示=投票
この三つを安土町遺書として歴史に刻みたいと思う。

事務局:
 安土町の給食センターの良さについて紹介しておきたい。安土町では、給食を、食育の重要な手段として位置づけている。安土町の給食の地産地消率は、県下で1〜2位を誇っている。それが、合併すると、新市で一括購入ということになるので、安土の地産品を給食に活かせなくなる可能性があり、大きな懸念点になっている。
 幼稚園の通園バスも無くなるはずである。
 また、家族介護に関しても、おむつ助成金の対象が非課税世帯だけになってしまう。

 合併説明会では、昨年来からの(津村町長時代の)合併説明会で使われていた財政シミュレーションが、安土駅舎の改築に3年間で30億円使うという設定になっており、それがために赤字転落するという結果になっていた。安土に30億円もする立派な駅舎が必要な訳もなく、財政が立ち行かなくなるという結果を導き出すために無理矢理な設定をしたとしか思えない。将来をシミュレーションするには、仮定を置く必要があるが、どういう仮定が成されたのかについては、質問しても一切答えていただけなかった。無理な設定をしていることを隠したかったとしか思えない。

 平成16年(前回の、安土、近江八幡の合併協議会)でも財政シミュレーション結果が説明されている。この時は、安土町も近江八幡市も単独では平成24〜25年に赤字転落だが、合併すれば合併特例債が使えるので赤字にならなくて済むという内容だった。この試算を信じれば、近江八幡は単独では数年後に赤字になる。安土が合併しようとしている相手はそういう財政状態だ。

 住民アンケートについて、大林町長は正攻法で議会に向かい、3回くりかえして否決されるに至った。住民意向調査は、なんとしても実施して頂きたい。みんなの会としては、議会の議決が必要ない方法はないかと、弁護士に相談したりしている。

参加者:
 昨日、湖南市長の秘書から電話があった。じつはその前に、「湖南市長からの手紙」は、どういう意図で出されたのか?ということを湖南市に問い合わせており、その回答をいただいた、ということである。
 合併推進6議員がチラシに引用したことについては、湖南市長自身は「コメント出来ない。」という回答であった。手紙の主旨は「安土、近江八幡の合併が揉めており、みんなに迷惑がかかっえいる。安土町と近江八幡市は反省して欲しい。滋賀県も、もっとしっかり話を聴くべきだった。」ということである。手紙は湖南市長個人から、嘉田知事、冨士谷(近江八幡)市長、大林(安土)町長、それぞれ個人宛に出したものだ。個人的に受け取った手紙を、どう使おうが、出した側としては文句は云えない。という内容であった。

白木代表:
 新・近江八幡市長選で、現・冨士谷市長への対立候補として、元・滋賀県知事公室長の深井さんが立候補予定なのは、皆さんも新聞などで知っておられると思う。以前から、みんなの会のメンバーと昵懇である近江八幡市の市議会議員さんからも、対立候補を擁立しようとしているという情報をいただいていた、

 今、しばらくこの席を離れていたが、実は、その深井候補予定者が突然挨拶に来られたので応対していたところだ。突然のお話しなので「いきなりここで紹介するわけにはいかない。別途、席を設けて役員会と意見交換をお願いしたい。」ということで、本日はお引き取り頂いた。合併になれば無関心という訳にはいかないが、我々は、あくまでも3月21日までは合併撤回を目標に運動するという立場だ。力及ばず、合併を阻止できなかった場合には、対冨士谷ということで、協力する場面もあるかもしれない。



7.閉会の挨拶 日岡議員

 合併推進6議員から異議申し立てが行われている。皆さんが苦労して集めた署名が有効になるように願っている。再審査後も署名数が必要数を超えていたら年明けの1月05日に議会解散の本請求を行う。その後の住民投票により議会が解散され、出直し町議選で、住民の声を聞く議員を選挙で選び、合併中止議決をあげなければ。今後ともみんなの会の活動に協力をお願いする。


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