2009年9月16日頃に、一部の住宅(大中では全戸)に配布されたチラシ。発行人不明の「怪文書」であるが、その後、封書に入れて郵送されているケース、さらには、木野和也氏の立候補後に、木野氏への支持依頼の手紙と共にこのチラシが同封されて郵送されているケースが報告されており、組織的に配布されたものと考えられる。

本「怪文書」の内容各部分について詳細に検討する。

 まず、『安土町在住 いち主婦』と名乗っているが、女性が書いた文章では無さそうに感じる。これは、私がこの文章を読んで受ける印象に過ぎない。が、複数の男女が同様の感想を述べている。また、BBSに登場する「安土の主婦」の文体とも似ている。

『そもそも私は大林 宏代表の書かれたビラを見ていたせいか。あるいはまた、最近合併された近隣市町のよくない噂のことだけを聞いていたせいか今度の安土町の合併には反対でした。』
 ・みんなの会のチラシを書いているのは大林代表ではない。
  この事実はみんなの会の活動に深く関わっている人であれば認識している。
 ・『大林 宏』と、姓名の間を空ける書き方は文書全体を通じて変わらない。

『たくさん発行されたビラには多くの嘘が見受けられました。私を含め嘘を見抜けなかった皆様には〜』
 ・『嘘』という表現は、津村派チラシにはあまり出てこない。
 ・津村派がみんなの会に反論する際によく使う表現は
  『事実と異なる』『事実と異なるデマ』『デタラメ』
 ・BBSへの書き込みで『嘘』を使うのは町民F=安土の主婦 例:「どっちが嘘つき?」
 ・この例は、ヘンコおやじ、桜乙女が、津村派の主張にある「嘘」を指摘したことへの
  カウンターとして出てくる。
『それでは、具体的に私が大林 宏代表の会から離反したいきさつをお話しいたします。』
 ・『離反した』というからには、離反する前には会の活動に
  参画していた人物であるということになるが、
『私が大林 宏代表のこの会に疑問を持った始まりは会のビラに私の名前が載ったことです。』
 ・9月以前の「みんなの会」発行のチラシに   実名が掲載された女性は井上さゆり議員しかいない。

『また、日本共産党がこのリコール署名を利用して、今回の衆議院選挙で地元候補の得票数を上げようと画策されたと思いますが、投票の結果はさほどでは無かったようでした。』
 この部分は、安土の未来を創る会ビラの第六号(八月中旬発行)の「合併問題を政争の具にするのは止めてください」と対応する。安土の未来を創る会ビラ第六号では、2009年8月8日付け報知新聞に記載された日本共産党の坪田五久男候補の事務所開きの記事にある、
安土町女性後援会からの発言として
  「地方自治を守ってくれる政党はどこなのか。
   安土の状況は国政選挙を戦いやすい材料がある。
   リコール運動と抱き合わせて支持を広げていきたい」
と、決意が発表された。
この部分を指していると思われる。しかしながら総選挙に入ったこの時期はリコール署名期間はとっくに終わっており「リコール署名を利用して党勢拡大」というのは的はずれである。そもそもリコール署名期間中は、衆議院は解散しておらず、総選挙になるかどうかも不明な時期であった。