平成21年5月18日
近江八幡市・安土町合併協議会
   会長   冨士谷英正 様

急ぐな合併・守ろう安土みんなの会
代 表  大林 宏

申 し 入 れ

 私たちは、去る15日、町長解職請求の署名4209筆の署名簿を町選挙管理員会に提出いたしました。署名簿提出は、合併問題をめぐる津村町長の町政運営を批判し、その解職を求める町民の強い意思が明確に示されたことを意味します。
 それは何よりも合併を進める津村町長の権限の根拠を崩すものです。
 こうした状況を受けて私たちは近江八幡市・安土町合併協議会に以下のように申し入れます。

<申し入れ事項>

 リコール問題の決着まで合併協議はストップし、町長解職の住民投票結果に表れる合併に対する安土町民の意思を尊重してください。

<申し入れの理由>

 町長選の得票数をはるかに超える署名の重み

 今回寄せられたリコール署名は4209筆にのぼり、津村氏が町長選挙で得た3424票を大きく超えています。これは近江八幡との合併を推進する津村町長の町政運営に事実上の不信任を示したものだと言えます。町長はこれまで、合併を進めるための根拠を「町長選挙で信任を得た」と説明してきましたが、その根拠が崩れたことになります。
 町長の権限の基礎は住民の信任です。ですから、合併問題で解職請求された町長が、議会に廃置分合決議を提案するのはまったく筋がとおりせん。
 住民ひとり一人が名前をあきらかにし、自らの筆でしたため捺印までした署名が、町長選挙の無記名投票の票数をはるかに上まわったのです。この事実がいかに甚大で重く深いものかを考え受けとめるべきです。

署名数に表れた町民の意思

 リコール署名は4209筆、住民投票を求める署名が4015筆。2度にわたる署名に寄せられたのは、「合併は町の重大事であり、町民の声を聞くべきだ」という切実な思いです。主権者である町民の声に聞く耳を持たず、この期に及んでも、合併強行は「民意を損なうのものでない」とコメントしています。これでは町民を代表する安土町長の資格はありません。
 安土町有権者の4割をこえる署名に表れた住民の意思を無視して合併することは、安土町民はもとより、近江八幡市民にとってもよい結果をもたらすとは思えません。

合併協議の続行は地方自治の崩壊に通ずる

 合併を推進する津村町政に対する不信任が明らかになった今、これを無視して合併協議を進められることは、主権者の意思を蔑ろにする地方自治の破壊だと言わざるを得ません。
 町長解職の是非を問う住民投票の結果によって明らかになる、安土町民の合併に対する意思を確かめるため、合併協議をいったん中止してください。

 以上のとおり申し入れます。